現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
インプラントの治療費について
質問
20代女性です。
抜歯が必要だと言われインプラントをしようとかかりつけの歯科医院で費用を聞いたら、60~70万円すると言われました。
インプラントの費用が60~70万円は高すぎるでしょうか。
不安になってネットで調べると30万円が妥当な金額だそうです。
ぼったくっているのかと思うと怒りが止まりません。
高過ぎるので別の歯科に行きますと言ったほうがいいでしょうか?
回答
インプラント治療は保険が効かない自由診療となり、歯科医院ごとに自由に価格設定ができるため費用にばらつきがあります。
一般的な相場は1本30~50万円前後と言われていますが、ネットで検索すると中にはもっと格安で行っている歯医者さんもありますし、インプラント治療のケースによっては手術に付随したオプション費用がかかることもあります。
インプラント治療にかかる費用で左右差が出る理由として考えれるのが、、
①使用メーカーの違い
インプラントにも多数のメーカーがあります。
主流のメーカーであればその分コストがかかりますが、製品に信頼性があります。また、何かあった時のトラブルにも対応しやすいのが利点です。
一方、安価なインプラントメーカーでは、コストは抑えれるかもしれませんが、耐久性など製品に信頼性が少ないことが不安材料です。
また、何か修理やパーツ交換をしたいとなった時にメーカーそのものがなくなっていたり、転居などにより通えなくなった際に取り扱っている医院が少なく対応できないなどの可能性があります。
②費用の内訳の違い
インプラントは、上部構造・アバットメント部・歯根部の3つの構造からできています。上部構造は、いわゆる「かぶせ物」を指しており、歯の部分です。
アバットメント(支台部)は、上部構造と歯根部をつなぐ役割を果たしています。歯根部(インプラント体)は、チタン製で、この部分と顎の骨が結合します。
インプラント体自体の金額を1本○◯円と言っているのか、上部構造も含めた金額を示しているのか。意味合いが大きく変わってきます。
また、医院によっては診断料から仮歯の費用など細かく内訳している医院もあります。
一部の費用なのか、包括的な費用なのかを確認することが大切です。
③ケースによる別途費用
歯を失ってから長い期間が経つと、顎の骨はやせ、インプラントを支える骨がなくなってしまい、そのままではインプラント治療ができないことがあります。こうした場合、骨を増やすための骨造成術(GBR法)が必要となります。
また、より精密により安全にインプラント手術を行うためのサージカルガイドや、手術の不安を軽減するために行う静脈内鎮静法などのオプションもケースによってはご提案することがあります。
これらを行うケースか否かによっても見積もりは変わってきます。
GBR法
GBR法は、骨幅や高さが足りない場合に行われ、骨組織の再生を促す治療法です。
※人工骨は牛骨由来です。現在、世界中の手術において最も多く使用されている人工骨(Bio-0ss)になります。安全性は世界中で確認されています。
サージカルガイド
CT上で綿密にシミュレーションし、患者さま専用のガイド装置を作成することで、より精密により安全にインプラント手術を行うことができます。
静脈内鎮静法
麻酔薬を投与することで緊張を感じることなく、うとうとしている間にインプラントオペが終了するやり方です。
※全身麻酔ではありません
怖い・痛い・不安を解消して眠っている間にインプラントオペを受けることができます。
まとめ
さて、今回は60-70万の費用がかかるということでしたが、こちらがインプラント1本だけの費用を表しているのか、もしくはすべて含めた費用なのか、別途オプションをつけての費用なのかによって高いかどうかも変わるところだと思います。
まずは、担当の先生にこちらの費用の内訳や詳細をしっかり聞いてからその妥当性を判断することをお勧めします。
ただ、総じて言えるのは、費用だけで選ぶのではなく、治療を担当する歯科医師との関係性や技術の良し悪し・アフターケアの手厚さ・治療設備などを総合的に考え、治療を受ける医院を選ぶとよろしいかと思います。