目次
現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
歯の根の治療(根管治療)
とは?
歯の根の治療(根管治療)とは、深い虫歯などで歯髄と呼ばれる歯の中の神経が炎症や感染を起こしてしまった場合に、傷んだ神経を取り除き清掃する治療のことをいいます。
歯の根の治療の診査項目
①問診
どういう時に痛むか。
一時的なのか断続的なのか。
②自発痛の有無
何もしない時の痛み。
自発痛があると神経の炎症が疑われる。
③打診
歯を叩く診査。
歯の根の先に炎症があると強く反応する。
④神経検査
冷たい刺激や熱い刺激や電気を流し、反応の有無・強さをみる。
⑤レントゲン所見
虫歯の大きさ・根の先の透過像の有無・根の数や形を知ることができます。
さらに詳しく把握するためにCT画像を撮影することもあります
歯の根の治療の流れ
STEP 1
虫歯の除去
STEP 2
汚染された神経を取り除く
STEP 3
薬液による根の中の洗浄
STEP 4
細菌が入らないように仮蓋をする
STEP 5
根管充填
STEP2・3・4を繰り返し、根の中が綺麗になったら
神経の代わりになる防腐剤を詰める
STEP 6
土台と被せ物
再感染を防ぐため、破折を防ぐためにコアといわれる土台を立て、その上から最終的な被せ物を装着します
歯の根の治療
回数・頻度・期間
・根の治療は、1回につき約30分程度の治療となり、平均して約3~5回の通院が必要となります。
(*治療回数についてはあくまでも目安です。根管の状態や症状によって回数が変わってきます。)
・また、治療と治療の間が長期間空いてしまうと根管内の再感染を引き起こしてしまうため、治療の頻度は週に1度程度が良いでしょう。
・そのペースで通うと、根の治療が終わる期間は
おおよそ1〜1.5ヶ月ほどとなります。
歯の根の治療の費用
・根の治療は保険診療(3割負担の場合)で、約3000円〜4000円になります。
(*通院回数によって多少の金額の
違いはあります。)
また、根の状態が複雑な場合には、3次元的な情報を得るために
CT撮影を行い、マイクロスコープを使用して治療を行う場合があります。
その場合、約5000円ほどプラスで費用がかかることがあります。
根管充填
歯の根の治療によって、綺麗になった根管にガッタパーチャというゴム状の樹脂を詰める治療を根管充填といいます。
根管充填後は、根の先まで薬が詰まっているかどうか確認のレントゲン写真を撮影をします。
歯の根の治療と仮蓋
根の治療は1回で終わることはほとんどなく、平均して3-5回はかかります。
次の治療のお約束までの間に根の中に汚れが入らないように仮蓋をします。
仮蓋は外れやすい材質になっているため、仮蓋の部分で強く噛んだり、歯磨きの際にも強く当てないように注意が必要です。
万一、仮蓋が取れてしまった場合は歯科医院に連絡し、根の中を消毒し早めに仮蓋をしてもらうのが良いでしょう。
再発を防ぐ精密な根の治療
①マイクロスコープを
用いた歯の根の治療
マイクロスコープ(顕微鏡)を使用することで、約3倍から30倍まで拡大して見ることができます。
根の中は非常に複雑で細かい形態をしています。
拡大して見ることで細部まで精度良くキレイな治療を行うことができます。
②CTを用いた歯の根の治療
従来のレントゲン写真は2次元でしか見ることができませんでした。
歯の根の治療において、根の形態や病巣の広がりなどを把握することは非常に重要です。
3次元撮影ができるCTを用いることで、より多くの情報を得ることが可能となり、精度の高い根管治療を行うことができます。
③ラバーダムを用いた
歯の根の治療
ラバーダムとは治療中に唾液や細菌が入らないようにするために治療する歯だけを露出し、薄いゴムのシートを張る処置のことをいいます。
根の治療は感染を防ぐことが非常に重要です。
ラバーダムを用いて無菌状態で治療することにより根管治療の成功率が格段に上がるといわれています。
③レーザーを用いた
歯の根の治療
当院は炭酸ガスレーザーによる歯科治療を行っています。
レーザーには炎症を抑える効果があります。
根っこの中をきれいに殺菌し、炎症を鎮める手助けをします。また、免疫力を高めてくれるという効果もあります。
歯の根の治療後の痛み
治療の過程で根の中の神経を触った刺激や、治療による細菌叢の変化によって
・何もしない状態で痛む
・腫れが生じる
・噛んだ時に痛む
などの症状が出ることがあります
ほとんどの場合、数日で痛みが軽減することが多いです。
また、術後の痛み止めの処方もできますのでご安心ください。
万一、耐えられない痛みがある・腫れが引かないなどの場合はすぐにご連絡ください。
歯の根の治療の専門医
当院での根の治療がどうしても困難な場合や、根の治療を何度繰り返しても予後が悪い場合などには根の治療の専門医を紹介させていただくことがあります。
大切な歯を残すための選択肢として、当院では信頼できる根管治療専門医をご紹介しております。
根尖切除術とは
Apico(歯根端切除術)について説明しています。
歯の根の治療の症例
以前根管治療をした
左下6番に痛みがあり他院で
再治療を行った症例
年齢・ 性別 |
42歳・男性 |
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主訴と 治療部位 |
・以前根管治療をした左下6に再度痛みがあり他院で再治療を行った ・他院で3回受診 ・3回目で開放創にしそのまま当院へ来院 ・ラバーダムやマイクロスコープを使用した治療希望 |
治療内容 | 左下6番に根管治療 マイクロスコープ使用とラバーダム防湿を行った上で根管治療を進め、 症状の消失と根管内の状態を確認し充填を行った。 |
治療期間 | 5回 |
治療費用 | 保険診療:約3,000円 2022年7月現在 |
リスク | ・治療後すぐに痛みが引かない可能性があります。 ・根管治療により、数日痛み・腫れがでる可能性があります。 ・細く繊細な器具を使用するため、器具が破折する可能性があります。 ・複雑な神経の治療では、大学病院もしくは専門医による治療が必要となることがあります。 ・抜歯になることもあります。 |
歯の根の治療の症例
根管治療
年齢・ 性別 |
26歳・男性 |
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主訴と 治療部位 |
左上5番が黒くなっているのが気になる。 痛み等の症状は無し。 |
治療内容 |
左上5番の根管治療 左上5番、左上6番に打診痛あったため病変位置を確認後左上5番の根管治療 |
治療期間 | 1ヶ月(4回) |
治療費用 | 保険診療:約3,000円 2023年3月現在 |
リスク | 2-3日歯が浮いた感じがします。 治療後すぐに痛みが引かない場合があります。 根管治療の過程で根の中の神経を触った刺激や、治療による細菌叢の変化によって数日痛み・腫れがでる可能性があります。 細く繊細な器具を使用するため、器具が破折する可能性があります。 当院での根の治療がどうしても困難な場合や、根の治療を何度繰り返しても予後が悪い場合などには根の治療の専門医を紹介させていただくことがあります。 |
治療方針 | 歯肉縁下まで深く進行していた為、仮封セメントにて封鎖した。 今後、歯の保存のため歯冠長延長術を行う。 |
根管治療の症例①
年齢・ 性別 |
31歳・男性 |
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主訴と 治療部位 |
右下の奥歯に穴が空いた 右下7番 |
治療内容 |
右下7番の根管治療 虫歯が進行して、神経まで到達してしまっていたため、根管治療を行った |
治療期間 | 約1ヶ月(4回) |
治療費用 | 合計:約6,000円 保険診療 約3,000円 その他 CT撮影代約3,000円(保険適用) (2023年5月現在) |
リスク |
治療は基本的に麻酔をして行いますが、治療後に痛みや違和感を感じることがあります。 根管が細くなっていたり、弯曲している症例では、器具が破折してしまう可能性があります。 根管治療は、症例により治療回数が前後する場合があります。当院での治療が難しい場合には、根管治療の専門医を紹介させていただきます。 |
担当者所見 | 虫歯が大きく根管が細くなっていたため、マイクロスコープ及びニッケルチタンファイルを使用することで、適切な根管治療を行うことができました |
根管治療の症例②
年齢・ 性別 |
22歳・女性 |
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主訴と 治療部位 |
右下7番が虫歯になり他院で治療を始めた。 数日前にまた別の医院で排膿したが、まだ腫れていて痛みがある。 必要があればラバーダムやマイクロスコープ、MTAセメントを用いた治療をご希望。 |
治療内容 | 右下7番の根管治療 ラバーダムにて防湿とマイクロスコープを用いて治療を進め、充填 |
治療期間 | 1ヶ月(4回) |
治療費用 | 合計:約6,000円 根管治療:約3,000円(保険診療3割負担) CT撮影:約3,000円(保険診療3割負担) (2024年1月現在) |
リスク | 2-3日歯が浮いた感じがします。 治療期間中は仮フタをしています。仮フタはポロポロ取れてくることがあります。 歯磨きは柔らかめの歯ブラシをご使用ください。 根の先まで防腐剤を詰めているため痛みが出る恐れがあります。痛みが治まらない場合はご連絡ください。 ラバーダムを使用した際、固定するための金属の輪による締め付けによって治療後に歯や歯ぐきに違和感が出たり出血したりすることがあります。 |
治療方針 | 他院で治療を開始していたが通いにくくなってしまった。数日前にまた別の歯科医院にて排膿を行ったが腫れが治まらず痛みもあるためご来院。 根尖が湾曲していたためCT撮影を行い、マイクロスコープを用いて根管治療を行いました。 |
担当者所見 | ラバーダム防湿とマイクロスコープを用いて計4回根管治療を行ったのち、根管の先まで防腐剤を詰めました。 今後は根管治療を行ったことにより空洞になっている歯内へ歯の破折を防ぐための土台(コア)を入れ、かみ合わせを作るため被せ物を入れて治療が終了となります。 |
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