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予防歯科先進国のスウェーデンから学ぼう!

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スウェーデンが予防歯科に力を入れるきっかけとは…

現在は予防歯科先進国といわれるスウェーデンですが、1970年頃には国民の多くが虫歯や歯周病に悩まされていました。
このままではいけないと国をあげて予防歯科に力を入れる方針を定めました。ここで現在の予防歯科の基盤を作ったのが“予防の父”とも呼ばれるペール・アクセルソン博士です。アクセルソン博士の数ある研究の中でも注目したいのが「成人に対する長期予防臨床研究」です。

この研究は、1972年から2002年まで30年間という長い期間を通して、カールスタッド市民375名を対象に行われました。

アクセルソン博士は、ほとんどの人の虫歯や歯周病が同じ位置にできやすいことに気づき、そこを「リスク部位」として集中的にケアすればよいのではないかと考えました。
ケアの主な内容としては、2~3ヵ月おきに歯科医院へ予防をしに来てもらうこと、リスク部位を意識した家庭でのセルフケアをすることです。対照実験として、予防措置をしない被験者180名も年に1回歯科医院へ来てもらい、お口の中を確認していました。

その結果、2つのグループを比較していると6年後には新しくできた虫歯の数などに大きな差があり、アクセルソン博士が考えた予防の方法は非常に効果的だということが分かりました。そのまま30年間実験を続けた結果、予防措置を行った被験者が失った歯の平均は0.6本。

カールスタッド市は「世界予防歯科都市」と呼ばれ、虫歯減少率の世界記録を達成しました。また、実験を開始した年齢別に分けて30年後の残存歯を比較してみると、どの年代の結果もほぼ同じでした。このことから、リスク部位を理解することにより何歳からでも歯を守ることができること、歯科医院でのプロフェッショナルケアと患者へのセルフケアの教育が必要不可欠ということが分かりました。

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スウェーデンで行われている取り組みとは

はじめに記したとおり、スウェーデンは世界有数の予防歯科先進国です。スウェーデンの予防歯科には、どのような取り組みがあるのでしょうか。

まず大きな取り組みとして、国民の予防歯科が義務化されています。定期的に歯科医院でお口の中のチェックをしてもらったり、磨き残しがある部位の歯磨き指導をしてもらったりします。
この取り組み、なんと20歳未満の国民は無料で受けることができます。さらに驚きなのが、矯正やインプラントを含む歯科治療もすべて無償です。

日本の矯正歯科では、審美的に歯並びを良くしたいという理由をよく耳にしますが、スウェーデンでは歯並びやかみ合わせの不具合は歯の健康に影響を及ぼすという観点から、矯正も予防歯科に含まれているのでしょう。

そして、20歳を超えた場合には予防歯科の費用の7割を国が負担します。このような取り組みがあるため、歯科医院へ行くことや予防歯科を実践するハードルはかなり低く、歯科医院へ行くことが当たり前という環境作りが徹底されています。

これにより、約9割の国民がお口のケアに通っており、どの年代でも歯を失う人が少なく、70歳での残存歯数は20本にもなるというデータもあります。

それに対し、日本では平成元年より厚生労働省と日本歯科医師会が進めている、「80歳になっても歯を20本以上残そう」という運動があるにも関わらず、70歳の時点で平均8本しか歯が残っていないという結果となっています。予防歯科への取り組みの弱さが分かります。

このように、定期的に歯のメンテナンスを行うことによって虫歯や歯周病を防ぎ、歯の健康を保つ取り組みをスウェーデン式予防歯科と言います。

スウェーデン式予防歯科って具体的にどのようなことをするの?

近年、日本にもスウェーデン式予防歯科を取り入れ、予防に力を入れる歯科医院が増えています。実際に歯科医院ではどのようなことをし、どのようなことが予防につながるのかをご紹介します。

まず、予防と聞いて思い浮かびやすいのは歯磨きをすることではないでしょうか。ただ磨けばよいのではなく、正しい歯の磨き方を習得することが予防への近道となります。

歯科医院では、ブラッシング指導をしてくれます。自分自身でも毎日正しく磨くことができるように、歯間ブラシやデンタルフロスなどの適切な製品とそれを使った正しい清掃方法を教えてもらうことができます。また、自分で磨ききれない部位は、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアによって清掃してもらいます。

歯ぐきの内側の溝に入り込んだ菌や汚れは、歯ブラシだけでは落としにくいため、専用器具と高濃度のフッ素が入った薬剤を使用して取り除いていきます。これはスウェーデンの歯科医師が提唱した予防方法で、Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字を取ってPMTCと言います。

歯石を除去したり、歯の表面を専用のブラシやラバーで磨いたりします。歯石の除去は歯周病の治療でも行われますが、PMTCの歯石の除去がそれと違うところは、あくまでも予防を目的として行われる点です。ただ、日本では保険適応外なので、多少料金がかかるというデメリットがあります。
しかし、歯の表面までツルツルになり、食べかすや菌が付着するのを防ぐというお金にかえられない効果があります。

次に、お口の中の状態が悪くなる原因を理解し、生活習慣を改善することです。普段から、砂糖は菌の栄養分となることを意識して生活してみましょう。だらだらと長時間おやつを食べたり、ジュースばかり飲んだりしていると、お口の中の環境は常に菌の住みやすい状態になります。
間食は決まった時間に食べる、飲み物は砂糖が入っていないものを飲むなど、少し気を付けるだけで菌の繁殖を抑えることができます。

他には、唾液にはお口の中の健康を守るために重要な役割があることも忘れてはいけません。唾液には、歯の再石灰化や虫歯になりにくくする働きがあります。噛むことで刺激され、唾液が分泌されるので、よく噛んで楽しく食事をするようにしましょう。唾液腺のマッサージなどでも唾液は増えます。

また、タバコは体に良くないということをご存じの方がほとんどだと思いますが、お口の中への影響もしっかり理解しておくと良いでしょう。

タバコにより免疫力が落ちて菌に感染しやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなることや、ニコチンにより歯ぐきの血管が収縮して血液循環が悪くなるため、歯ぐきに炎症が起こることやお口の臭いがきつくなるなど、悪いことばかりです。タバコは嗜好品ですが、歯への影響を考えて控えるように心がけましょう。

歯の着色、汚れ、黄ばみが気になる方へ >

スウェーデンの口腔ケア製品の会社

現代の日本では、多種多様の口腔ケア製品を簡単に手に入れることができます。歯ブラシ1つでも何種類もあり、どれが自分に合うものか分からない方も多いのではないでしょうか。

かかりつけの歯科医院でどのようなものが良いか聞いてみるのも良いですし、いろんなものを使ってみて、自分のお気に入りを見つけるのも良いでしょう。このコラムでは、スウェーデンの口腔ケア製品を製造している会社を紹介します。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、TePe社という会社です。TePeのビジョンは、お口の健康を促進することによって、人生を通しての健康的な笑顔をもたらすことで、TePe社の目標は人々の予防歯科や歯間クリーニング、口腔と全身の健康の関連性についての意識を向上させることです。
歯ブラシや歯間ブラシなどの製品があります。気になる方は試してみてください。自分のお気に入りのケア製品が見つかると良いですね。

あなたもスウェーデン式予防歯科を始めませんか?

日本では、3割負担の費用で歯科治療行うことができるため、まだまだ「悪くなってから治療する」という考えの人が多いのでしょう。

最近は、歯のトラブルと全身疾患との関係性が周知されるようになり、歯科予防が少しずつ注目を集めています。

スウェーデン式に学び、虫歯や歯周病になる前に予防をするように心がけましょう。そして、家庭でのセルフケアに加え、3ヵ月から半年に一度は歯科医院で予防歯科に取り組みましょう。将来、日本も歯科検診が義務化され、全員が健康な歯で過ごせる日も遠くないことでしょう。

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