CAD/CAM
(キャドキャム)冠について
保険のかぶせ物と聞くと、従来からある銀歯をイメージする方が多いのではないでしょうか。
セラミックを使用する自由診療だけでなく、近年では保険診療でも部位や条件によっては「白いかぶせ物」を選択することができるようになりました。
それがCAD/CAM(キャドキャム)冠と呼ばれるもので、ハイブリッドレジンのブロックを機械で削りだして作られた白いかぶせ物になります。
CAD/CAMの解説動画はこちら
こんな方にオススメ
・いま入っている銀歯が気になる方
・安価で白いかぶせ物を入れたい方
・金属アレルギーがある方
・歯ぎしりや食いしばりなどの噛む力が強くない方
CAD/CAM冠のメリット・デメリット
ーメリットー
・白いかぶせ物のため、銀歯に比べ見た目が良い
・金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がない
→身体にとっても優しい材質
・保険適用のため安価
→3割負担で約9000円前後
ーデメリットー
・すべての歯で選べるわけではない
・プラスチックを含む材料のため、耐久性に劣る。
→割れたり、欠けたりすることがある。
歯ぎしりや食いしばりが強い方には不向き。
・単色からなり、セラミックに比べ、色調の再現性や光沢感
などに劣る。
・経年的に劣化し変色しやすい。
・銀歯に比べ、歯を削る量が多くなる。
・かぶせ物単体のみ適用。
→ブリッジは適用不可。
つめ物(インレー)も不可。
CAD/CAM冠 適用範囲・条件
保険適用の範囲では、小臼歯と呼ばれる4・5番目の歯、もしくは7番目の歯が上下4本とも残っている状態での6番目の歯を治療する場合のみとなります。
ただし、医師の診断書をお持ちの金属アレルギーの方は、7番目の歯が上下4本揃っていなくとも、上下の6・7番目の歯も保険適用範囲となります。
※2020年9月より上下前歯にも適用範囲が拡大されます。
CAD/CAMクラウンの症例
現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
治療前
治療後
概要 | 左右6番を銀歯から保険でできる白い被せ物にしたいとの理由でご来院されました。今回は7番目の歯が全て残っているため、6番目の歯もCADCAMクラウンの適用範囲となります。銀歯を外し、その日にCADCAMクラウンの型どりを行いました。2回目のご来院の際にCADCAMクラウンを合着し、治療を完了しました。歯ぎしりや食いしばりが認められることから、就寝時のマウスピースの装着について指導いたしました。 |
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治療費用 | 約6,000円/本 × 2=約12,000円 |
治療回数 | 2 回 |
リスク・副作用 | 歯ぎしり・食いしばりが強い方は割れてしまうことがあります。治療後は、半年に一度の定期検診でかみ合わせや歯周病や虫歯のチェックが必要です。 |