歯科治療では治療をした後に痛みが出ることがあります。ex)虫歯を削ってから水がしみたり、ズキズキとした痛みがある・・・など。
痛みを取り除くのが歯科医師の仕事ですが、時に処置によって痛みがでてしまうのは歯科医師の悩みの種でもあります。
今回は治療別に痛みが出る原因とその対処法についてご説明いたします。
皆様の悩みの一助になれば幸いです。
深い虫歯の治療の後
深い虫歯の場合は虫歯を取り除いた後に歯の神経に刺激が伝わりやすくなり、痛みが出る場合があります。
この症状は一時的なこともありますが、徐々に強くなったり持続したりすることがあります。
その場合は歯の神経を取ることも考えなくてはなりません。
[対処法]
- 一時的であれば痛み止めを飲む。
- ずっと痛みが続くならかかりつけ医に相談し、歯の神経をとるかの判断を仰ぐ。
歯の神経の治療の後
歯の神経を取った後に痛みが生じる方がいらっしゃいます。
この場合、熱いものや冷たいものでしみるというよりも、物をかんだ時の痛みが主となります。
これは痛みを感じる歯の神経が違うためです。
温度変化の痛みは歯の中の神経、かむ時の痛みは歯の周囲の歯の神経によるものです。
[対処法]
- 痛み止めを飲む。
- それでも痛みが治まらなければかかりつけ医に相談する。
歯石除去後の後
歯石を取ると歯が浮いた感じがしたり、しみたりすることがあります。歯石は歯ブラシでは取れないため、超音波の振動で砕いて取ります。
この振動により症状が一時的に生じます。
[対処法]
- 歯石を取った後は数日優しく歯を磨く。
- 知覚過敏用の歯磨き粉を使う。
- 半月位経っても症状が改善されなければかかりつけ医に相談して塗り薬を塗ってもらう。
いかがでしたでしょうか。
治療をしたのにどうして痛いのか？
と不審に思われることがあるかもしれません。
患者様の痛みが早くなくなってほしいという願いは私たちも一緒です。
ささいなことでも不安なことがありましたらいつでも歯科医にご相談ください。
