治療したはずのつめ物(インレー)の箇所がしみる・噛むと痛い…
虫歯を削り、つめ物をセットしたあとに冷たいものなどがしみたり、噛んだときに痛かったことはありませんか?
もしかしたら虫歯の取り残しがあるのではないか??
とご不安に感じる方も多いと思います。
実はつめ物を入れた直後にこうした症状が出るのは珍しいことではないんです。
ここでは、なぜつめ物をした歯にこうした痛みが出るのかをわかりやすく説明していきたいと思います。
つめ物を入れた歯が痛くなる
4つの原因
1歯の神経が過敏となっているため
虫歯を削った刺激やつめ物をつけるときの接着剤の影響などにより、一時的に歯の神経が過敏な状態になり、痛みを感じやすくなることがあります。
歯の神経が落ち着くまでにはある程度時間がかかります。
一般的には1週間程度で落ち着くことがほとんどですが、個人差や虫歯の大きさによってはいつまでも痛みが引かないこともあります。
症状が長引く場合には一度かかりつけ歯科医に相談して聞いてみることをオススメします。
2銀歯の熱伝導性のため
銀歯は熱伝導性といって、熱いものや冷たいものなど、熱が伝わりやすい性質を持っています。
こちらも温度変化の慣れにより、徐々に気にはならなくはなりますが、症状が落ち着くまでは極端に熱いものや冷たいものを避けたほうが良いでしょう。
また、熱を伝わりにくくするセラミックの素材に変えるのも方法の一つにはなります。
3歯の神経に近いところまで
虫歯が進行していたため
虫歯が歯の内部にある歯の神経に近いところまで進行している場合には、つめ物を入れた後も歯がしみたり、痛んだりしやすいです。
歯の神経は歯の寿命にも大きく関わってきます。可能な限り歯の神経を残していきたいという思いで保存を試みますが、症状が強く出たり、長引く場合には歯の神経を取り除く治療も必要になってきます。
4つめ物の高さがあっていないため
つめ物を入れた後にかみ合わせの確認をします。
咬合紙と呼ばれる赤い紙と青い紙を用いて、つめ物が強く当たっている部分を調整していきますが、実際にご自身で使われてみないと感覚的にも分かりづらいことが多いです。
かすかに高いところやわずかな違和感でも痛みを生じることはありますので、2〜3日経っても変わらないようであれば担当医につめ物の調整を再度してもらいましょう。
つめ物を入れた歯が痛くなった際の対処法
●様子を見る
だんだんと症状が緩和されてきているようならこのまま良くなっていく可能性が高い。
●極力、刺激を与えない
虫歯が大きい場合などは特に刺激を拾いやすくなっているので、固いものや温かいもの・冷たいものは極力避けるようにする。高さがあってない場合に関しては調整してストレスを分散させる。
●歯の神経を取り除く治療をする
激しい痛みが出たり、症状が長引く場合にはつめ物を外し、場合によっては歯の神経を取り除く治療が必要となる。
まとめ
つめ物を入れた歯が、1週間以上経っても痛んだり、しみたりしてきた時は、まずは歯科医院に連絡し相談しましょう。
その原因を解明し、適切な対処法を行ってもらうことで解決することも多いです。
また、しばらく放っておけばそのうち治るかと放置してしまうと、大掛かりな治療が必要になってしまうこともありますので、その点においても注意が必要です。