親知らずを抜いた後の注意点は?
術後の出血について
歯を抜いた後は止血用のガーゼを30分ほどしっかり噛んでください。圧迫止血法と言われる方法です。
ガーゼをしっかり噛むことによって傷口を圧迫し止血します。その時にかさぶたができ出血が止まります。
出血が続くと痛みが出る可能性があるので、しっかり時間を守りましょう。もし30分経っても出血が止まらないようでしたら、清潔なティッシュなどを丸めて更に30分ほど噛んで様子をみてください。
これでも、ドクドクと血が止まらないようでしたらすぐに医院にご連絡ください。
痛みについて
親知らずを抜く時に麻酔を使いますが、麻酔は3時間ほどで切れます。
術後は痛み止めを処方しますが、痛み止めは飲んでから効果が出るまで約30分ほど掛かりますので、少し痛くなってきたなと感じ始めたら飲むことをお勧めします。
本格的に痛くなってから飲みますとなかなか効果を感じず、辛い事になりますのでご注意ください。
また、痛みのピークは24時間から3日程度といわれていますが、個人差や手術の侵襲によって変わります。痛みが長く続く場合や激しくなった時には医院にご連絡ください。
喫煙やお酒はなるべく控えてください
アルコール成分が血液の循環を良くする(血行が良くなる)ので、傷口が塞がりにくくなる・出血が止まらなくなる可能性があります。
タバコは毛細血管を収縮させ、治癒を遅延させるといわれています。痛みが続くもととなりますので、術後は極力、お酒や喫煙は控えましょう。
強く口をゆすがない
お口を強くゆすいでしまうと、せっかく傷口にできた血液のかさぶたが流れ落ちて、傷口が丸裸で骨が露出した『ドライソケット』といわれる状態となってしまいます。そうなると痛みが強く出ることがあります。
うがいはいつもより優しく優しくを心がけてください。歯磨き後のうがいも同様です。
指や舌で触らないようにする
指や舌で傷口を触るとばい菌が入る可能性があります。身体にできる傷と一緒で、清潔にしないと感染を引き起こすことがあります。傷口がどうなっているか気になると思いますが、なるべく触らないようにしてください。
また、かさぶたは赤黒いゼリー状態です。汚れではないので絶対に取らないでください。取ってしまうと前述しています『ドライソケット』となる可能性もあります。
歯磨きの最中も、傷口に強く当たる可能性がありますので、歯磨きは優しく丁寧に行うようにしてください。
激しい運動や血行のよくなるようなことは避ける
激しい運動やお風呂など血行が良くなることをすると、痛みや出血の原因となります。
当日の激しい運動やお風呂は控えてください。適度な運動やシャワー程度なら大丈夫です。
親知らずを抜いた穴について
抜歯でできた穴は抜歯窩(ばっしか)といいます。
抜歯窩は一ヶ月程度で歯ぐきが盛り上がってきて、ほぼ気にならなくなります。食べカスや汚れが溜まり気になる様でしたらご相談ください。