TCH(上下歯列接触癖)とは
TCHとは、Tooth Contacting Habitの略で、「上下歯列接触癖」といいます。皆さんは、歯が接触している時間は、1日どれくらいだと思いますか??
なんと、、、24時間のうち歯が接触しているのはたったの20分程度といわれています!!
通常、リラックスした状態であれば上下の歯の間にはわずかなすき間が生じています。しかしながら、TCHがある方は上下の歯を気付かずに長時間にわたり接触させてしまっているんですね。
TCHの原因
TCHの原因は、
・パソコンやスマホなどうつむいた状態での操作が自然に歯を接触させるため
・またストレスなど軽度な緊張が持続することで歯の接触する機会が増えるため
と言われています。
TCHが引き起こす問題点
上下の歯の接触時間が長くなると、
・歯への過剰負担によるトラブル
→歯が割れたり、欠けたりする
・顎関節症
→口が開きづらい・カクカクする・顎の痛みや違和感が出る
・筋肉の緊張や疲労
・知覚過敏の悪化
・頭痛、肩こりなど頭部周辺の違和感
など様々な問題点を引き起こしてしまう可能性があります。
TCHの治療法
TCHの対処法として、まず無意識に歯を合わせていることを本人が自覚し、その癖をやめるようにすることが大切です。
パソコンやスマホやテレビのリモコン、トイレ、食卓などに「歯を離してリラックス」と書いた紙を貼るなどして、
自己認識しやすい環境をつくりましょう。
こうした意識付けを2〜3か月続けることで、習慣化されTCHがなくなってきます。
また、ストレスもTCHの原因の一つと考えられています。普段からストレスを溜め込まず発散することも大切になってきます。
- ・力が分散され、歯のすり減りを防止し歯を守ってくれます
- ・つめ物などの補綴物を長持ちさせることができます
- ・顎の筋肉疲労が減り、痛みや疲れの症状が改善される可能性があります
気になる方は、ぜひ当院スタッフまでご相談ください。