ホワイトニングのよくある質問
◆ ホワイトニングとはなんですか?
ホワイトニングとは、歯の汚れを落とすクリーニングとは違い、歯自体の黄ばみなどを白くする治療方法です。
歯を削ることなく、薬剤を用いて白く漂白していきます。
◆ 歯の漂白は安全でしょうか?
ホワイトニング剤によって濃度により程度の差はありますが、歯の1番表面にあるエナメル質は荒れます。ただし酸性飲料や食事によるものよりも軽く、唾液による再石灰化作用で回復します。
しかし歯の表面にこのような一時的な変化があるため、オフィスホワイトニングの場合処置後24 時間、ホームホワイトニングの場合は行っている期間中、着色のある飲食物や酸性飲料の摂取、喫煙などは避けるようにして下さい。過度なホワイトニングは歯根が吸収するリスクもあるため適度に行いましょう。
また、ホワイトニング剤が目に入った場合は直ちに十分な水で洗浄し、刺激痛、疼痛が残る場合は眼科を受診して下さい。誤飲した場合には水または牛乳200mL を飲んで下さい。
◆ ホワイトニングができる歯について
ホワイトニング対応可能な歯は、加齢に伴い黄ばんだ歯、歯の神経治療後の変色した歯、軽度のテトラサイクリン変食歯、軽度のフッ素症の歯などになります。なお、歯の表面についている着色はPMTCというクリーニングで落とすことができ、ホワイトニングとは異なります。
◆ ホワイトニングできない歯とは?
金属により変色した歯、歯根が未完成の歯、大きなむし歯がある歯、広範囲に治療している歯、中等度~重度のテトラサイクリン変色歯、歯が欠けている場合、無力タラーゼ症、妊娠期・授乳期の女性、気管支喘息などの呼吸器疾患がある方、小児、光線過敏症の方がホワイトニングするのには難しいです。
◆ どれくらい期間がかかりますか?
まず目標とする歯の白さを設定し、オフィスホワイトニングの場合は1日3度塗りまでを限度とし、目標の色になるまで回数を重ねていきます。施術後2週間の間は色戻りがありますが、その後は比較的安定するのでそのタイミングで色味のチェックを行います。ホームホワイトニングの場合は2週間連続でホワイトニングを行い、1週間休むのを1クールとし目標の色味になるまで繰り返します。
◆ 副作用はありますか?
ホワイトニング剤は歯の表面だけでなくエナメル質を通り抜け、歯質内部にまで漂白作用が及ぶため、処置中や処置後に知覚過敏が発生する可能性があります。
知覚過敏が生じた場合はただちにホワイトニングを中止し、再開については歯科医師の指示に従ってください。知覚過敏は通常一時的で、ホワイトニングを中止すれば数時間から数日で消えますが、症状が著しい場合は知覚過敏処置を行うので歯科医院に連絡して下さい。
ホームホワイトニングの場合、歯肉の灼熱感、トレー装着による吐き気や噛みあわせの不具合、ジェルを飲み込むことによる咽頭の痛みなどが生じる可能性があります。この様な症状が出た場合、ホワイトニングを中止し、歯科医院に報告して指示を受けるようにして下さい。
◆ 効果はどれくらい続きますか?
ホワイトニングは1回では効果が現れないことが多く、さらにホワイトニング終了後2週間の間に多少の後戻りがありますが、その後は比較的安定することが多いです。
また時間の経過とともに歯の明るさは徐々に低下していき、効果の程度や持続期間については変色の原因、程度、歯の質の状態、生活習慣(嗜好品の摂取頻度など)、セルフケアの状況など、様々な要因による個人差があるために予測が困難です。
後戻りの防止にはセルフケアと数ヶ月に一度の歯科医院で行うクリーニングが重要です。また、色が後戻りしても再度ホワイトニングを行えば比較的簡単に歯は白くなります。
◆ 食事は何に気を付ける?
ホワイトニング直後は、柑橘類のような酸性飲食物の摂取はエナメル質を脱灰する可能性があるため注意が必要です。
さらにホワイトニング後24~48時間はコーヒー、お茶(ウーロン茶、紅茶、緑茶等)、コーラ、赤ワイン、タバコ、カレー、醤油、ソース、マスタード、ケチャップ、ベリー類など色の濃い飲食物は摂取を避けるようにして下さい。