親知らずを抜く際のリスクをまとめました
親知らずがどのように歯肉におさまっているか、歯の角度や深さや歯の神経の場所など、レントゲン撮影等で確認した上、抜歯となります。その後のリスクに関して、正確に認識しておく必要があります。
〈全ての親知らずで共通しているリスク〉
・術後に痛みや腫れを引き起こすことがある。
・顔に内出血が出る可能性がある。
・かさぶたができず、術後に血が止まりにくいことがある。
また、ドライソケットと呼ばれる傷口が丸裸で骨が露出した状態になると術後の痛みが長引くことがある
・不安な気持ちや緊張から術中に気分が悪くなることがある
〈下の親知らずのリスク〉
・下あごの骨の中を通っている太い歯の神経を傷つけてしまうと、術後に唇や舌の痺れや麻痺などを引き起こすことがある。
・顔に内出血が出る可能性がある。そのため、術前にレントゲン写真等で細かく精査する必要があり、CTと呼ばれる3次元画像を撮ることもあります。
ケースによっては、大学病院などの専門機関をご紹介することもあります。
・下の親知らずのほうが抜いた後に腫れや痛みが出やすい。
・腫れが出ると口が開けづらくなる。
〈上の親知らずのリスク〉
・歯を抜いた穴が、上顎洞という鼻の空洞と交通した場合には、血液、水、空気などが鼻から漏れたりする場合があります。ただし、基本的には、自然に封鎖することがほとんどです。
最後に
親知らずの抜歯に限らず、世の中に100%がない以上、すべての治療にはリスクがつきものです。患者さまお一人一人がしっかりと理解した上で、担当医と相談し、ご納得してから抜歯の施術を行うことをお勧めいたします。