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親知らず(智歯)抜歯後のトラブル

親知らず(智歯)抜歯後のトラブル

Wisdom teeth after extraction trouble抜歯後の主なトラブルを列挙してみます。

上顎の抜歯では、口腔上顎洞瘻が生ずることがあります。

上顎の歯槽骨の上には空洞があり、それを上顎洞と呼びます。

上顎洞の底と、歯根はとても近い位置にあり、抜歯によって上顎洞の底に穴があき、口腔と通じてしまうトラブルがあります。

そこから上顎洞炎に発展すると、自然治癒はないため、穴の閉鎖手術が必要になります。

また、抜歯するはずが、上顎洞の穴に親知らずが入ってしまうというトラブルもあります。

医療ミスと言える事故です。

下顎の抜歯では、唐突に頬や頸部が腫れるトラブルがあります。

親知らずの抜歯後の傷口から空気が入ったからで、腫れた部分を押すと、プチッと音がします。

これを気腫と言います。

下顎では、 下歯槽神経麻痺(オトガイ神経麻痺)のトラブルもあります。

歯根のすぐ下にある下歯槽神経が傷つき、下唇からその下の皮膚(オトガイ)に麻痺やしびれが生じます。

また、舌神経麻痺もあります。舌に麻痺やしびれ、味覚異常が起こります。

舌神経は下顎神経から分岐し、歯肉の舌側を通って舌に達しています。

抜歯時に親知らずの歯根が神経を傷つけたり、歯を細かく切断して抜歯する場合、歯や骨の破片が神経を傷つけたり、切断に使う器具で傷つけたり、といった状況が考えられます。

抜歯時の歯肉の切開や縫合時に神経を傷つけることも考えられ、また、抜歯前に下顎へ深く針を刺す伝達麻酔による損傷もあり得ます。

どの場合においても、医師の経験と技量が関係するトラブルになります。

その他、抜歯後の傷口が癒える前は、細菌感染による炎症のリスクは絶えずあるので、トラブルに発展しないようにお手入れのルールを守り、抗生物質は処方された日数分を全部、服用するようにしましょう。